
ほうとうって何?うどん?きしめん?
みなさんは、ほうとうをご存知でしょうか?
そう、山梨の名産ですね。
このほうとうには、カボチャ、ネギ、じゃがいも、白菜など野菜や肉を多く入れ幅の広いめんを生のまま味噌で煮込んで作ります。
小麦粉を練ってざっくりと切った麺を、野菜と一緒に味噌仕立ての汁で煮込んだ料理の一種ですが、うどん状のものが多く、「うどん」のような麺類の違いってあまり知られていませんよね。
そんなわけで、今回は「ほうとう」「きしめん」「うどん」の違いを見てみましょう。
「うどん」と「きしめん」は何が違うのか?
「きしめん」をはじめとする名古屋うどんには麺が固いという特徴があります。
これは、小麦粉を練る時に使う塩水の塩分濃度と、延しに使う麺棒の細さにの違いによるものです。
きしめは、平打ちにしたうどんの事で麺の厚さが薄めで幅広なのが特徴です。
関東ではこれを『ひもかわ』等と呼びます。
塩分濃度を高めると、生地の粘弾性を増加させ、生地が硬くなる作用があります。
近年では、塩分濃度を低めにする傾向にありますが、「きしめん」は、昔からの伝統製法では普通の「うどん」作りの1.5倍以上の塩水を使うのが一般的でした。
また、一般的なうどん打ちの麺棒は、長さは、94cm~110cm、直径2cm~3cmですが、「きしめん」を打ちの麺棒は、長さは90cm、直径が1.2cm~1.4cmと細めです。
「きしめん」が細い麺棒を使う理由は、粉を練る時の塩水の濃度が高い為、生地が硬く仕上がるため、細い麺棒の方が早く薄く延ばせるからです。
形が似ていても別物なので、食感も違います。
よく見ると「きしめん」のほうが平たく幅広です。
「きしめん」は薄い分だけ「うどん」よりも早くゆであがります。
ほうとうとの違いは?
では「ほうとう」は、「うどん」、「きしめん」とはどのような違いがあるのでしょうか?
「ほうとう」は、薄くて平たいとされる「きしめん」よりもさらに薄く、幅が広いです。
しかし1番の違いは、麺を打つ際に食塩を全く加えない点です。
食塩を全く加えないことによって、こしが少なくなり、汁の中で煮込むと、麺からでんぷんが溶けてとろみが付くため独特の風味が作り出されます。
また、「うどん」のようにのばして切ることももちろんありますが、こねたあとちぎって煮こむことも多いようです。
「うどん」や「きしめん」は麺を主体に味わう事が多いですが、「ほうとう」は汁の中で溶け出す事によって、他の素材と一緒に同化させて味わうような食べ方の違いがあります。
「うどん」、「きしめん」、「ほうとう」の違い、おわかりいただけたでしょうか?
この冬はぜひ「ほうとう」を召し上がってみてはどうでしょうか?
出展:www.hokuto-kona.net,d.hatena.ne.jp,shunnowadai.com
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