
アクアリウムの祭典グランプリ受賞
この夏、世界から2,545作品の中から、「世界水草レイアウトコンテスト2015」で、日本人が見事グランプリを獲得した。
グランプリ受賞の深田さんがつくる水槽は、ネーチャーアクアリウムともいわれ、水草、魚、微生物の相互作用で自然と同じ生態系をつくりながら、美しい水中風景を表現するものです。
ご自宅マンションの一室には、幅一メートルを超える水槽がいくつもあり、どれも森のように多彩な水草やコケが育ち、小さな熱帯魚たちが泳いでいます。
子どものころから川で魚を捕り飼育していたという深田さんだが、本格的にアクアリウムを始めたのは九年前だそうです。
まずは、メダカの小さな水槽から始め、水草がすぐ枯れるので、二酸化炭素を入れてみたら大成功し、そこから面白くなったそうです。
「最初はオタク文化だと思われていましたが、この水槽の魅力は盆栽などにも通じ、世界中に仲間が増えているのが楽しいです」と語っています。
2015年 第15回グランプリ
深田 崇敬(日本) タイトル:憧景
深田崇敬(ふかだ たかゆき)
1969年生まれ。
愛知県岡崎市出身。
武蔵野美術大を卒業され、グラフィックデザイナーとして働く傍ら、水景演出家として活動。
「世界水草レイアウトコンテスト」で、2013年金賞、2014年銅賞、そして、ついに今年はグランプリを獲得。
ネイチャーアクアリウムとは
自然界の生態系を水槽内で再現しようというのがネイチャーアクアリウムです。
かっこよく言えば、「小さな大自然を創造する」でしょうかね。
簡単に言えば水草の入った熱帯魚水槽なのですが、それだけではありません。
奥が深いです。
水槽と向かい合う時、それは安らぎの時間となるようです。
精神医学的な分析が加えられた結果、現実にリラクセーション効果があることが科学的に認められています。
そう、ネイチャーアクアリウムをやることで、リラックスできるということです。
実際にやってみた方の声をきいてみると、「癒される」、「安らぐ」と言われました。
では、ネイチャーアクアリウムの魅力とはどういう所でしょうか
全体の美しさ
ネイチャーアクアリウムは生きたインテリアとも形容されます。
夜、家に帰った時、水槽の照明がついていると、ほんわりし、仕事の疲れも忘れます。

生命を育む
生き物を扱う以上、常に生と死のドラマがつきまといます。
また、繁殖という過程を経ることで、命の誕生に積極的にかかわっていくことができます。
最初に小さな稚魚が生まれた時は、まさに感動でした。
水中園芸
ネイチャーアクアリウムの世界では、水草レイアウトと呼びますが、忘れてはならない魅力だと思います。
芸術性を要求されるので、園芸より絵画に近いかもしれません。

コレクション性
コリドラスやグッピーをはじめ、珍カラやアピストなど魚種の楽しみ方も魅力だと思います。
その他の日本人作品
アクアリウムは日本人に向いているのか、多くのすばらしい日本人作品が生まれています。
まさにジブリを水槽で表現したアートです。
すばらしいファンタジーなアクアリウムの世界を楽しんでください。
タイトル:Ryuoh Valley(龍王峡谷)
タイトル:Time of Eternity (Yaku Island)
タイトル:Cloud
タイトル:Wind from the South
タイトル:After the rain in mountain(山雨一過)
出典:jp.iaplc.com、tokyo-np.co.jp、one-project.biz