
ダイエットの落とし穴
食欲の秋に備えて、もしくは、夏太りを解消するべくダイエットをしている人も多いのではないでしょうか。
油っぽいものを控えたり、脂質ゼロの食品を選んだりといった工夫をしている人は、寒くなるシーズンに向けて、方向転換が必要かも。
冷えや乾燥が気になるときには、当然、身体もその状態にあります。
肉(脂質)はしっかり取った方がよい?
身体が冷えると体内で熱を発生させようとする働きがありますが、身体の中の油(脂)が足りなければ、身体は蓄えモードに切り替わってしまい、代謝が下がり、血の巡りが悪くなることが考えられます。
また、ビタミン類などの吸収も停滞気味になります。
摂りすぎは良くありませんが、意識して良質の油を摂ったほうが良いかもしれません。
動物性の脂を摂ることでより身体が温まります。
手羽先や牛すじ、脂の乗った魚など、身近な食品でもたくさんありますので、この時期は鍋に入れて、野菜もたっぷり摂ってヘルシーにいきましょう。
身体が温まり、タンパク質と脂質、そして野菜の食物繊維が一度で摂れる鍋メニューを研究するのも楽しそうですね。
上手に脂質を摂り、身体の中を温めた状態に保ってダイエットを効率的に進めたいですね。
野菜ジュースに対する3つの誤解
「健康のために野菜をもっと摂ったほうがよい」ということは多くの人が感じているでしょう。
しかし野菜ジュースは栄養がない、糖分が多くて太る、塩分が多い、あるいは野菜ジュースさえ飲んでいれば野菜不足にはならない、などといった誤解が多いようです。
「野菜ジュース」とひと口に言っても、使われている材料や製法によって、それぞれの商品に含まれる栄養成分は異なります。
またあくまで食品ですから、薬のように治療や体調改善といった過度な期待はできません。
しかし、忙しい現代人にとって、不足しがちな野菜の栄養をバランスよく摂るために手軽に活用できる食品のひとつだと思います。
野菜ジュースの「野菜の栄養はほとんどなくなっている?」
野菜をジュースに加工する過程で、一般にビタミンCや食物繊維などは減少します。
しかし、すべてゼロになるわけではありません。また、鉄分やナトリウム、カリウムなどのミネラルや、野菜の色素であるカロテノイドなどはあまり減りません。
さらに、野菜の栄養成分の中には、ジュースなどに加工することがメリットになる場合もあります。
リコピンやβ-カロテンなどは、生野菜から摂るよりも野菜ジュースや加熱調理で摂るほうが吸収率は高くなります。
また一般に、トマトジュースに使用される加工用トマトは、生食用トマトよりも、リコピン含有量が高いものですから、効率的にリコピンを摂取したいのであればトマトジュースを飲むのがよいでしょう(最近は、リコピン含有量が高いトマトも市販)。
野菜ジュースの「砂糖を加えているから太る?」
日本では健康志向が強く、肥満を予防改善したいという消費者のニーズに応え、「甘さ控えめ」や「野菜本来の風味にこだわる」ことを優先した商品が増えていると思います。
野菜ジュースに限らず、清涼飲料水等の表示に「砂糖不使用」と書いてある製品には砂糖は使用されていません。
しかし、野菜100%ジュースでも栄養表示に「糖質」や「ショ糖」と記載されている場合がありますから、「なぜ?」と思われる人もいるのではないでしょうか。
砂糖は食品名で、主な成分は確かに「ショ糖」です。
しかし、糖質やショ糖は原材料の野菜にも含まれています。
100%野菜ジュースで「砂糖不使用」なのに栄養表示に「糖質」「ショ糖」という記載があれば、野菜由来のものと考えてよいでしょう。
飲みやすく味を調えるために果物をブレンドしているジュースもありますが、これも同様で「砂糖不使用」という記載があれば、野菜または果実由来のものと考えてよいでしょう。
ただ、糖質は生きるうえで欠かせない重要なエネルギー源ですが、摂り過ぎには注意が必要です。
健康な成人なら、コップ1杯程度、飲みきりタイプ(約200ml)なら、1日に1~2杯程度を目安にするとよいでしょう。
個々の製品により、カロリーや栄養価は異なりますから、栄養表示をチェックし、食事全体のバランスを考えて飲みましょう。
野菜ジュースの「塩分が高い?」
昔は、トマトジュースは食塩を加えて飲まれることが多く、今でも味のバランスを調えるために塩分を加えている商品も見受けます。
しかし、減塩志向がある中、「食塩無添加」で作られる野菜ジュースのほうが多いといえるでしょう。
栄養表示に記載されている、ナトリウムの含有量を食塩と勘違いされる人も多いので、説明しておきますと、ナトリウム=食塩(塩化ナトリウム)ではありません。
ナトリウムは生きるためには必要なミネラルのひとつで、野菜などにもわずかですが、ナトリウムは含まれています。
野菜ジュースの場合も、ほとんどが野菜由来です。
ナトリウムは体に必要なミネラルとはいえ、食塩を摂りすぎると、血圧や他の生活習慣病に影響を及ぼすことがあります。
食塩を摂りすぎないように気をつけるのと同時に、カリウムというミネラルの摂取についても気をつけておきたいところです。
カリウムは、余分なナトリウムの排出を助ける働きがあります。
カリウムは野菜や果物、芋、豆、海藻、きのこ等に多く含まれ、加工品なら野菜ジュースにも多く含まれています。
出典:msn.com