
ダイエットしたいけど。。。
「サウナ1回入ったら1.5kgは落ちるよ」、「2週間で3kg落としたよ」というとストイックな男性からすると、“3ヵ月で5kg減”という数字はアマイと感じるかもしれません。
でも、もしも今の体重からマイナス5kgになったら、どれほど体が軽く感じることか、軽快に駅の階段が登れることか、お腹周りが減ることか。
実際に想像してみてください。
確実な手ごたえを感じる数字ですよね。
ダイエット体験談
ヨッシーさんは、90kgの大台を前にしてダイエット相談にいらっしゃいました。
学生時代にバスケ部で活躍していた時の体重は65~68kgだった。
社会人になってすぐに72kgにアップ。
その後もアップは止まらず、3年後には80kg、最近では89kgと、90kg台にもうリーチがかかっている状態です。
ただ、ダイエットをしようと決意してからは、早朝からブートキャンプをしていると、さすが元スポーツマンです。
がっつり朝食
朝からごはん1合半をペロリ完食。
大盛りは当たり前の元体育会系のがっつり食事です。
太った理由を聞いてみると。
- 食べる量が多い。
- あるだけ食べてしまう。
- 外では必ず大盛り。
- 運動量が少ない。
と即答するだけのことはあります。
食事記録の量の欄を見ると、「ごはん1合半」「ごはん大盛り」等々。
なんとも食いっぷりのいい男気を感じさせるような食べ方をされています、
休日の食事
11時:
ごはん1合半、牛タン焼き130g、わかめスープ200ml
そして、食後のデザートにホットケーキ2枚
19時:
かりんとう饅頭5個
20時:
トマト鍋2.5人前
平日の食事
朝:
ツナマヨパン・野菜スープ
昼:
サイコロステーキ、メンチカツ、ごはん大盛り、味噌汁
夜:
野菜スープ2杯、鮭の昆布巻き、キムチ、ごはん1杯
初回面談前の食事記録を見ると、食べる時間帯も”気分の赴くまま”という印象を受けます。
当初はビリーズブートキャンプを食事改善と並行して継続させる予定でしたが、仕事の忙しさがピークを迎え、結果的に3ヵ月間でできたのは食事改善のみでした。
しかも、あればあるだけ食べてしまうヨッシーさん。
一体、どのようにして3ヵ月で5kg落としたのでしょうか。
低カロリーな食事の後ほど甘い物をドカ食いしてしまう落とし穴
ダイエットをする前のヨッシーさんの食事記録で気になったのは、ランチの外食以外では3品を超える食事がほとんどない事です。
一食の中で得られる料理の味わいにバラエティがないからこその“食べ過ぎ”も考えられました。
たとえば、
小エビのハーフピラフ1皿、あさりとトマトのワイン蒸し1.5皿、野菜スープ3杯
という食事がありました。
あさりをメインにした料理はカロリーが低い物が多いですし、野菜スープなり3杯飲んでいても、カロリー的には問題ないかもしれません。
ですから、この食べ方は、決して悪いものではありません。
他の日も、3品ほどのメニューの中から、いんげんとこんにゃくのピリ辛炒めやほたてのノンオイルドレッシング炒めなど、比較的低カロリーそうなものをおかわりすることでお腹を満たそうとしている傾向にありました。
でも、そうして気を付けた夕食後、ヨーグルトを必ず1杯食べ、手作りクッキー15枚、手作りチョコ20個などと甘いものに手を出す日もあります。
量的にはお腹を満たそうとしても、味覚の部分で「食べた!」という満足感が得られていなかったようです。
野菜スープに関していうと、健康的です。
また、一般的にも良い選択ではありますが”噛む”ことが少ないので、さらに満足感が得られにくいといえます。
夜に天ぷらうどんを選択した日には、ポテトチップスを1袋、その後にヨーグルトを1個。
というように、夕食の品数が少ないほど、その後に間食をしてしまっていました。
そのため、太りやすい夜の時間に、いつも用意している3品に加えて、ちょっとしたサラダや小鉢ができるように、キャベツ、水菜、大根、しめじなど、下準備がさほど必要ではなく、扱いやすい食材を常備していただくようにお願いしました。
無理せず止められる“食習慣”を1つ改善するだけであなたは痩せる!
「量を食べたい」ヨッシーさんにとって、大食いの常習化を許容するダイエット法を選択することは、低カロリーな選択ができなかった際に、大打撃を受けるリスクが高まります。
その例となるのが、「かりんとう饅頭5個を一気食いする」や、「朝からごはんを1合半食べる」いう行動になっています。
いずれも、ビジネスマンが普通に食べる量ではありませんよね。
また、「自称大食い」の方でも、毎回大食いのわけではありません。
ヨッシーさんも、朝にトーストとスープだけで終わらせている日があるということは、確かに「あれば食べてしまう」けれど「なければ食べなくても良い」という感じなのです。
そこで、「そこまで食べなくてもいいかも」と思われるものを考えてもらった所、「昼食時のごはん大盛り」「夕食後のヨーグルト」を止めることになりました。
この2つをやめると、大体、1日あたり300kcal近く摂取カロリーがマイナスになります。
これを1ヵ月続ければ、9000kcalマイナスです。
1ヵ月でマイナス1kgは、ほぼ確実に見えてくる計算です。
たくさん食べたい人に、食べるのを我慢させる。。。
こうした方法を強いれば「それで痩せるのは当たり前」「その我慢が難しいんだ」と思われる方も少なくないでしょう。
でも、ヨッシーさんに限らず、「実はそんなに食べなくてもよいもの」というのは割とあるのです。
目の前にあるから食べるだけであって、「買わなければ食べない」というのも同じです。
それを止めることは、一般的なダイエット中の我慢よりもはるかに楽です。
ヨッシーさんのように、「大盛り」がクセになってしまうと、ついつい余計な分を食べたり、コンビニでいろいろと買い込んでしまう状態になっていたようです。
「実はそんなに食べなくてよいもの」を見つけることが、3ヵ月後、変化した自分を見られることとつながってくるのです。
また、自分の食習慣の特徴、もしくは落とし穴に気がついていないことって意外とあるものです。
ヨッシーさんの場合、毎日、“体のために”と青汁の粉末を摂取していましたが、なんと、炭酸ジュースで割って飲んでいたのです。
「その飲み方って問題ないですか?」と聞かれたのは、5kg落ちた後の事で、以前のヨッシーさんにとって炭酸ジュースは食事記録に書く必要がないもの、つまり「ダイエットに影響がない」という認識だったのです。
ヨッシーさんにとって、無理せずに減らせるものが増えたのです。
こうしたことは特別なことではなく、つい最近も、ダイエットの相談にいらした女性が「売り場の前を通り過ぎる時、つい買っていただけで、自分が毎日コーヒー牛乳を1パックも飲んでいたなんて、同僚に指摘されるまで気がつかなかった」なんてことがありました。
自分の中で当たり前になってしまっている、もしくは、問題がないと思っていることの中に、ストレスなく改善できることがあるかもしれません。
身近にあなたの食生活を見ている人がいたら、自分のクセを聞いてみるのも良いかもしれません。
「ストレスたまった日には必ずカップ麺食べているよね」「冷凍庫にあると必ず食後にアイス食べるけど、ないときに買いに行くほど好きではないんだよね」など、あなたが気がついていない一面を教えてくれるはずです。
同じフロアで働いている同僚も意外と見ているので、「よく口にしているものってあるかな?」などと聞いてみるのもひとつの手だと思います。
出展:msn.com