
”味噌かんぷら”とは
“じゃがいも”のことを福島弁で”かんぷら”ということから、この名がついたと言われています。
“じゃがいも”は食料難の時代に米の代用食としてよく食べられていました。
小さい芋や大きすぎる芋は、販売には適さないので、その活用にもなっています。
“じゃがいも”の味噌煮といったところでしょうか。
甘じょっぱい味つけが、おやつとしても喜ばれています。
かんぷらの語源は
南米原産で日本へは慶長三年にオランダ船によってジャカトラ(現在のジャカルタ)からやってきたそうです。
オランダ語の「aardappel(アールダップル:土の”りんご”)」が、”あっぷる”⇒”あっぷら”⇒”あんぷら”⇒”かんぷら”に変化したものではないかと 言われています。
茨城などでは「あっぷらいも」、宮城や山形などでは「あぷらいも・あぷら・あふらいも」と言われています。
いもを使った郷土料理
いもは日本全国で愛され、農林水産省選定の農山漁村の郷土料理百選にも選ばれている郷土料理もあります。
山形県 いも煮
直径5メートル超の大鍋で3万食を振る舞う”芋煮会”は有名ですね。
ニュースなど見て食べたくなる方も多いのではないでしょうか。
里芋やこんにゃく、ねぎ、きのこ類、季節の野菜などを主な具材とした鍋料理です。
江戸時代、京都との文化交流から入ってきた料理がルーツとされています。
稲刈りが終わる秋に食べごろを迎える里芋は古くから庶民の味として親しまれており、里芋を用いた収穫祭や地域交流の場として屋外で大きな鍋を囲む”芋煮会”は300年程前より行われていました。
現在も9月の第1日曜日を”芋煮会”の始まりの日とし、山形県の風物詩となっています。
福岡県 がめ煮(筑前煮)
鶏肉を里芋、ごぼう、にんじん、たけのこなどと一緒に煮込む料理です。
名前の由来は複数あるそうですが、博多の方言である「がめ繰り込む」(いろいろな材料を混ぜる)が短くなり、「がめ煮」と呼ばれるようになったという説や、文禄の役(文禄元年:1592年)に朝鮮に出兵した兵士たちが当時「どぶがめ(スッポン)」とその他の材料をごった煮にして作った「亀煮」から来たという説などがあります。
現在でも福岡県一帯で、慶事にはかかせない一品となっています。
味噌かんぷらのレシピ
カロリー
- 約160カロリー(一人分)
材料(四一人分)
- じゃがいも : (小)20個
- サラダ油 : 大さじ1/2
- 水 : 120cc
- 味噌 : 大さじ3
- 砂糖 : 大さじ2
- みりん : 大さじ1と1/2
作り方
- ”じゃがいも”は皮ごと洗い、水気を拭いておきます。
- ”じゃがいも”を油でじっく り炒めます。
- 鍋に味噌、砂糖、みりんを合わせて火にかけ、練り味噌 を作ります。
- ”じゃがいも”に水を加え、芯がやわらかくなるまで煮ます。
- 練り味噌に、やわらかくなった”じゃがいも”を加え、さらに煮詰めて完成です。
出典:rdpc.or.jp、city.fukushima.fukushima.jp
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