
梅雨の時に庭先を彩るアジサイ。
花をしらない方々でもアジサイを聞けば花の形を想像することができる花ですよね。
アジサイ、雨、かたつむり・・・これだけで一枚の絵を完成させることも可能です。
≪ 紫陽花の種類 ≫
紫陽花には「ガクアジサイ」と「ホンアジサイ」とがあります。
「ガクアジサイ」
最近人気なアジサイといえばこのガクアジサイです。
「花火」や「城ケ崎」などという品種が母の日シーズンになるとお花屋さんにたくさん並びます。 みなさんも目にしたことがあると思いますし、もしアジサイがたくさん並んでいたら見てみるといいと思います。
この種類は房総半島や伊豆半島、三浦半島などに自生しているためにハマアジサイと呼ぶ場合もあるそうです。
大きさは2メートルくらいまで成長するそうですが、発育が良ければ4メートルまで達するほどの大きさになるそうです。
そんな巨木になるほどの大きさのアジサイという物を見てみたい気もします。
「ホンアジサイ」
ガクアジサイと区別するためにこのように呼ばれている日本原産のアジサイです。
種が付きにくいために挿し木などで増やしていきます。
大きさはそれほど大きくはならずに大人のひざ丈くらいまでにとどまります。
後述しますが、それが日本ではアジサイのおまじないになる理由になっています。
≪ 紫陽花の歴史 ≫
紫陽花といえばその風貌から西洋からきたように思えそうですね。
しかし原産は日本です。
万葉集にもその名前が「味狭藍」とか「安治佐為」とか「集真藍(アズサアイ)」とか呼ばれていたのです。
「藍」という藍色の色が表現に使われているのを見ると昔から青かったのだなぁと思います。
しかし日本では1000年以上愛される花ではありませんでした。
それは色が青白く華やかな印象を与えなかったらと推察できますが、その花が日本から中国へ渡り、ヨーロッパを経て品種改良されて、大正時代にガクアジサイの原型として逆輸入されていたのです。
それが現在の西洋アジサイと呼ばれて、人気になっています。
昔は不人気だった色合いも今は夏を前に涼やかな色合いが人気です。
また地面のPH(水素イオン濃度指数)によっても色合いを変えますし、花開いた当初は淡い色合いがだんだん濃くなって行く様子に「七変化」などといわれる理由です。
≪ アジサイのおまじない ≫
アジサイのおまじないというとどのような事を思い浮かべますか?
実はアジサイとは金運をつかさどる花なのです。
6月6日アジサイをさかさまにつるしておくと厄除け効果があるといわれ、玄関につるせば厄除け&お金が貯まる、トイレにつるすと婦人病にならない・・・などといわれています。
アジサイは水をよく好みます。
水さえあげてけば少しくらい日陰でもとてもよく育つ品種なのです。
しかし種が付きにくい品種です。
つまり、「根づかない」・・・「寝付かない」・・・「病気にならない回復する」という意味と、
「水を流す」・・・「悪いものを流す」・・・「婦人病にならない」という意味があるようです。
昔の方々は病気や死というものがとても身近であったためにこのようなおまじないが生まれたのだと思います。
ちなみに仕方ですが
・アジサイ一枝
・半紙
・水引(婦人病関係予防・・・紅白、金運アップ、厄除け・・・金白)
半紙にご本人の氏名、生年月日を記入
その半紙でアジサイをブーケのように包む
6月6日に
婦人病→トイレの角
金運、厄除け→玄関
に逆さに吊るして、一年ごとに交換します。
効果はまだよくわかりませんが、毎年アジサイの時期の恒例行事にするのって季節を大事にしているみたいで素敵ですね。